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赤い音楽と青い服

音楽、ファッション、映画でいい感じに飛び跳ねるブログ。

音楽のランキングは課金制ゲームと一緒で『札束の殴り合い』だ。



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今回は、ランキングについて。昨日の記事で『オリコンって何なんだろう』ということを考えるといろいろ思うことがあったので。

オリコンチャート

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オリコンチャートっていうのは昔は絶大な力があった。でも今じゃあんまり力がない。これは何でかっていうと、単純に今はネットの力が強いからだ。

まだネットが今ほど強い力を持っていなかった時の話。情報源というものは雑誌にあった。雑誌の力はすさまじくて、ブームを作るのも雑誌が最初だった。

今では、ネットワークの発達により情報が容易に手に入る。『好みが細分化』したことによって各々が各々の好みを追及するようになり、昔ほど簡単にはブームは起こらなくなっている。

オリコンという物がブームを起こしやすかった時代。90年代は、音楽を聴く側の情報源が主に雑誌であった。オリコンランキングも勿論、雑誌に注目されるようになり、ランキング○位を獲得!!という大衆心理をあおる売り方が通用した。

CDバブルでもあったため、こういった売り方が主流だったということもある。さらにランキングはメディアの中に多く取り入れられており、音楽番組も盛んに行われていた。人気が人気を呼ぶ状態であった。

いまの時代、オリコンをにぎわしているのは、秋元康が率いるAKB48。握手券をCDにつけることによって枚数を稼ぐという商法である。

これに関しては、あまりいい印象を持たれていない。こういった方法をとるとオリコンランキングの意味がなくなる。1人が複数枚買うことができるため、財力のあるファンがこぞって買う。オリコン上位はAKBに独占されることも少なくない。

 

CDが売られてそれが大量に同一人物に消費されランキングとして記録に残るということが気に食わないという人が多い。いいもの、いい曲がランキング上位に行くという流れを断ち切っているといっても過言ではない。

CDバブルの衰退によって音楽の質で売れる時代は終わりを告げた。今の主流は『特典』で売る時代。全く夢はなくなった。

物を売ること

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仕事というものは『お金を得ること』だ。それははっきりしている。企業は日々どういったマーケティングをするのか研究を重ねている。

そこで秋元康が『お金を得る』ために特典を付けた商法。秋元康が『CDが売れない時代に、どうやってCDを売るか』というところ考え抜いた結果が今のオリコンの現状だ。

ある特定のオタクの人たちは、お金のつぎ込み方が常軌を逸していることがある。日常生活では我慢をし、生きがいに投資する。その生き方は決して間違ってはいないと思う。ただそういった人たちは本当に強い。惜しまない。

そこに目をつけた秋元康は、『ビジネスモデルを作り上げた存在』としては秀逸であると思う。

このことに関して『夢がない』と嘆く層と『面白くない』と言う層がいる。しかし、AKBのこういった流れが生み出されているのは、実はものすごく『必然的』である。『儲ける』ことに関して出てきた『新しいアイデア』だ。『儲ける方法』は日々進化している。だから音楽の儲け方も進化している(あえて進化というが)。

その進化の結果が今のオリコンチャートに出ている。業界の人にとって音楽はビジネスのツールでしかない。このシステムによって音楽はもはや、特典勝負になっている。音楽好きには悲しいが、仕方のないこと、と思う。

『オリコンチャート=音楽の質』は成り立たなくなった。

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この特典勝負は結局のところ、どのランキングにも当てはまってくる、と僕は考える。プロモーションすれば売れる。CDの値段を安くすれば売れる。売れればランキングに載る。結局のところ、実はすべてのランキングが札束の殴り合いであるのではないか。

課金制ゲームと一緒だ。つまりランキングなんてものは、このシステムがある限り、質で勝負はできない。職人はいくらいいものを作っても、大手企業の札束で殴られると、全く反撃できない。しかしそれが今の時代だし、物の売り方である。

つまり僕たちはもはや、ランキングをあてにはできない。ランキングを信じて音楽を買うと、『作り出された1位』を聴くことになる。大量生産の音楽とは別のところで勝負している、『謎の音』を聴くことになる。

結論をいうと、上質な音楽はランキングにはない。一生懸命に悩んで作り上げた曲は表に出ない。音楽は、いい物、上質なものの順には売れていかないということを認識していただけたら、幸いである。

まとめ

J⁻POPは、すさまじく大衆心理を研究している。だから、ひとりでこそこそやって売れようとしている職人の音楽は、大手企業の『数と知識とお金を結集させた音楽』に勝てないのも実は自然ではあるのかも。僕は嫌いですけど。

だから『戦う土壌が違う』ってことです。いい音楽はあなたの感性で見つけてくれ。でも音楽好きからすると、なんかもっといろいろあるのに、もったいないなーって思う。お金をかけなくても上質でカッコいい音楽はいくらでも手に入るのに、ランキングを信じて、順位を信じて、『良い音楽を聴いている気になっている』のが悲しいのだ。

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